発達障害に関するご相談が増加しております。全米精神医学会の診断基準(DSMX)に従 
 って特に多い小児のADHDを説明します。ADHD(注意欠陥、多動症)は注意のできない
 ことや落ち着きのなさが社会的機能や発達を妨げることが特徴の病気です。主に三つの症状
 をきたします。
1)不注意(注意の障害)は課題から気がそれたり、持続することが困難で、集中して考え
  たり行動する事が苦手で落ち着いてまとまった行動ができないことで現れます。
2)多動性は過度にソワソワしたり静かにすべきと場所で走り回ったり、過剰にトントンと
  机や」壁を叩いたり、おしゃべりが止まらないことがあることで現れます。
3)衝動性は事前によく考えないでその場で大事なことを判断して行動してしまう事(注意
  せずに道に飛び出したりすること)や欲しいと思うと我慢できないことで現れます。
ADHDは」小児期に児童虐待、ネグレクト、里親による養育、母のお腹でアルコールに晒された
れた可能性等が指摘されたりしますが、因果関係は不明です。神経伝達物質(ドパミン)の
働きが不十である事が原因とされています。薬による治療は有効です。
電話  06-6498-7721
メール kokura@kokura-clinic.com(必ず名前、電話番号を記載してください)

大人のADHDに関する新しい情報
大人のADHD(注意欠陥障害、多動症)
 多くの成人のADHDは12歳までに症状は現れますが、一部のADHDの大人では
 成人してから初めて発症する可能性があることが最近指摘されています。子供の時に
 ADHDと診断されなくても成人になってADHDと診断されるケースが増加しております。
 ADHDは成人の4%でみられ一般的には注意欠陥障害が主な症状ですが、一部の人では
 注意欠如、活動性の過剰、衝動的行動が子供より重症となることもあり、交通事故、仕事上
 のミスが多発し、人間関係のトラブル、犯罪行為(ケンカ沙汰、万引き行為)の一因にもなり
 ます。成人型は遺伝性要因は小児型ADHDに比べて異なった原因で発症している可能性が
 指摘されていますが今後の研究で明らかにされることが期待されます。神経伝達物質(
 ドパミン)を調整する薬物療法は有効です。医療機関にご相談ください。(平成28年5月30日)
発達障害(特に自閉症スペクトラム障害ASD)
ADHDとともに自閉症スペクトラム障害(ASD)は「発達障害」として分類されています。
自閉症スペクトラム障害の特徴
1)社会的コミュニケーション及び社会的相互作用の障害
  「視線が合わない」「ひとり遊びが多い」「友達関係が作れない」「他人の表情や気持ちが
  理解できない」「他者への共感が乏しい」「言葉の発達に遅れがある」「会話が続かない」
  「冗談や嫌味が通じない」など
2)限定した興味と反復行動ならびに感覚異常
  「興味の範囲が狭い」「特殊な才能を持つことがある」「意味のない習慣に執着」「環境
  に順応できない」「常同的で反復的な言動の使用」「常同的で反復的な衒奇的(奇妙な)
  運動」「感覚刺激への過敏または鈍麻」「限定された感覚への探求心」など
これらの特徴から障害があるか、ないかのの二分法的なものではなく自閉傾向の強い人
からほとんどない人までの連続性(スペクトラム)があります。各自がもっている性格、認知
機能の傾向を現わし、自閉症スペクトラム傾向の強い人も弱い人もいます。ASDは出産や
授乳機能をつかさどるオキシトシン(ホルモンの一種)が社会的関係の形成や愛着行動、
信頼関係などの社会的行動にも関与しており、ASDの人ではオキシトシンが不足している
ことが指摘されています。従ってASDの早期発見(社会的情報への視線注視の動きの観察
による検査)し、不足するオキシトシンを投与して社会関係、人との信頼関係、社会行動を改
善しようとする試みが始まっています。  
子供の不眠症(睡眠障害)
大人の不眠症は仕事や家庭のストレスが原因となることが多いが、子供の場合はゲーム
やスマートフォンなどで夜更かしして眠れなくなることで就寝時間が遅くなることもあるが、
起床時間が遅れる(朝起きられない)ことが多い。原因として体内時間の乱れがあり、日中
は活動状態となり、夜間は休息するリズムを保てなくなっていることが多い。休日や長期の
休み中も普段通りに起きる習慣を保つことが大切である。登校困難となった子供の80%に
睡眠リズムの異常はみられるとの報告もある。
家庭で気を付けたいポイントと対処の仕方
 乳児
  深夜に眠れてない気がする…子供とリズムを合わせて就寝を
  深夜に目を覚まし、1時間以上起きている。1日の睡眠合計が9時間以下・・・睡眠障害
  の可能性があり、専門家に相談を
 幼児(3〜6歳)
  いびきがひどい。無呼吸になる時がある・・・・うつ伏せや横向きに寝かせる…改善しな
  ければ専門家に相談を
 小学生以上
  休日の起床時間が遅い…平日と同じ時間に起こすようにする
  朝どうしても起きられない…体内時間が乱れている恐れがある。毎朝強い光をあびる
  調整が必要
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